2010年05月03日

アメリカの住宅を見てきた・・・34

 視察旅行は、ビバリーヒルズへと進路を取ることになる。この街の住宅を眺めないと、今回の仕上げにはならない。

 その途中で、数カ所を回る。ある意味では観光の部分もあるが、新興の住宅街を通ってくれることになった。残念ながら、徒歩で歩くわけではない。バスの中から眺めるだけのことであった。
house ぱっとみるととても様々な建物が並んでいる。正直言うとこれまでの住宅地の環境を見てきているので、あまりにも華奢な風景に多少がっかりもした。やっぱり、住宅地の価値が上がるのは、詰まるところ街路樹や屋敷の中の樹が育っているからと思う。新しい街では、そのような雰囲気も全くない。建物といえば、当然、これまでにも見てきた通りの典型的な建物である。

 さすがに動いているバスのまどからでは、詳細のディテールを干渉するだけの余裕はない。ここはできる限りカメラに集中して窓の先を通り過ぎる住宅の撮影に専念することにした。
 こうして保存しておいたのが、次の写真である。これは現地というよりも、その後のバスの中で撮った写真を眺めているうちに感じたことである。



TheFaceOfHouses 右の写真を見れば、一目瞭然のことであるが、ほとんどみんな同じ家である。撮っている本人は、あくまでも残しておくためにファインダーに入ってきた家をはじから収めてきたものである。同じような建物ばかりを狙って撮影したという訳ではない。
 しかも、住宅地内の道路は、いわゆるオーガニックカーブというのであろうか、緩やかに曲がっている。ぐるぐる回りながら撮っているので、日本でいえば玄関方向が東から西までバラバラのはずである。それにも関わらず同じような家である。

 道路側に面した真ん中に、玄関がある。玄関の右側には居室があるのであろう、窓がある。その反対側はおそらく2台は入るであろうガレージがある。ガレージの上はバルコニーになっている。その奥に、寝室でもあるのに違いない。玄関庇の形は違い、屋根の形が違い、窓の種類も違うので個性があふれている。
 と、思いきやこうして眺めると、少なくとも間取りはひとつにしか見えない。

 ところが、外部の飾りを見てみると、同じものはまったくない。

 また、どうしても本物談義になってしまう。建物そのものをカスタム化することが、本物の家でもない。自分たちの個性を出すために飾られているアイテムは、これまでに様々なものを見てきたが、まず本物を使っていることはない。その意味では、やっぱりイミテーションの街でもある。しかし日本のようなバラバラの街並みになっているわけでもなく、街としての完成度は本物である。そして、ここに暮らしている人たちの、家に対するこだわりや、家を大切にする気持ちは本物である。
 この街並みに、大きな樹が育った時には、まさにこれから向かおうとする、ビバリーヒルズのような風景になるのであろうか。
 でも、そうとは言い切れない、


 何となく不安を抱えながら、バスは次の場所へと向かっている。


(思わぬ副産物の写真が撮れた。まるで合成したみたい。)

snapinthebus



tariru0127 at 10:10│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!アメリカ住宅視察 

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