2010年05月06日

アメリカの住宅を見てきた・・・35

 アメリカの住宅事情を知るためには、歴史を含めた住宅を見るだけではなく、町中にあるホームデポを見ることも参考になる。ということで、新興住宅地にある店に立ち寄ることになった。
 純粋に見てみたいと思った。
 当然、日曜大工的に一般の庶民が通う店でもあるが、ビルダーも出入りしていることが多い。昨今は、日本にもこのような店が増えたが、果たしてどのような違いがあるのであろうか。

 以前からの仕事で、衛星放送のテレビ二関する情報を聞いていた。アメリカではとにかくケーブルテレビもあって、チャンネルの数も中途半端ではないという。それだけにテレビ局の競争も大変なものである。
 そんな中で、もっとも視聴率が多い番組が「HOME CHANNEL」という、家づくりの番組であると聞いていた。番組の内容もビデオで見たことがある。
 その内容は、自分で自宅を床暖房に変えようというものであった。見れば電気の配線を引くという単純なものではなく、温水を床下に回して床暖房を作るのである。これが素人が見る番組なのかと疑った。
 もう一つは浴室のバスタブを交換するものである。確かに工事の手順の説明などは、プロよりも素人向きなのかもしれないが、どうしても信じられなかった。
 日本でも同じような情報番組を衛星放送で作ろうと動いていたのだが、日本ではプロの匠に任せる番組しか見かけない。

 こうした風土の中にある、ホームデポはまさに興味の的であった。

lighting



 店の前の風景から少し違いがある。大きな小屋が平気で売られているのである。まるでこの程度の工事ができなければ、ホームデポにくる資格もないといわれている様である。

karan なによりも真っ先に向かったのは、水廻り関係のところである。日本では工事の免許も含めて指定されているので、簡単には扱えない部分である。従ってカタログなどで選ぶことが多いし、一般のデポに展示されているものは極端に少ない。

 はたしてその場についてみると、たくさんの水洗金具が並んでいた。
 どのようなものでも整然と並ぶとキレイなものである。思わず写真を撮りたくなった。
sinks_tablejpg そのコーナーを抜けると、洗面があり、さらにその奥にはバスタブのコーナーもあった。洗面の種類は、おそらくどこかの住宅メーカーの展示場に行くよりもデザインが豊富であると思った。日本の設備機器は、機能性と快適性ばかりを求めて画一なものが多い。違いがあるとすれば、扉の面材やトップの材質である。洗面のシンクそのものにデザインが凝らされているものを見かけることは少ない。店舗の一部に、そういうシンクを見かけることがあるが、見つけてくるのも大変であろう。アメリカなら簡単そうである。ホームデポに行けばよい。

sinks そのほかにも、内部の建具も豊富においてある。蝶番を扱えば簡単に取り外しはできるので、ドアを変えるくらいのことは朝飯前なのであろう。また、そうしたことができるようにドア枠のモジュールも統一されている。
 それ以外にも、モールディングや外部の窓枠飾りなどもごく普通に売られていた。

 書籍を漁ってみた。おもしろい本が見つかるかもしれないと思ったからだ。
 「Code Check Building for California」という本を見つけた。建物の収まりチェックのようなものである。簡単なイラストを使って、基礎や構造材の扱い方、防水やタッカーの打ち方、屋根の収まりまで描いてある。
 別冊で電気工事と、ガス工事、水道工事の種類があることがわかる。

 さて、誰がデポでこのような本を買うのであろうか?。
 その疑問が湧いてきたがわからない。
 とにかく、やはり家に手を加えることが庶民にとって身近であることは体感できた。
 日頃から、自分の家をどのように改装しようかと、様々なインテリアを見る度に思いを巡らせ、ホームデポを訪れては該当の部材を見つけ、ガレージに籠もり、自らの手で仕上げてゆく。この楽しみを知り、手を加えた以上は、買ったときの金額以上に売れなければ気が済まないはずである。
 減価償却で家の価値を失うばかりの日本とは、この根本から違うのである。

 脱帽した。





tariru0127 at 10:16│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!アメリカ住宅視察 

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